開所1周年を迎えたカンボジア日本人材開発センター(CJCC)は、2007年2月21日から25日にかけて“A week of exploring Cambodian and Japanese culture”というスローガンの下、第2回CJCC Festivalを開催しました。期間中、日本大使館、JICA、王立プノンペン大学(RUPP)そして日本のNGOの協力により、数々の文化イベント、セミナー、そして展示が行われました。
セミナー“自然・文化・開発への日本の取り組み―日本とカンボジアの共通性”(2007年 2月21日) 最初のレクチャーは安田喜憲教授(国際日本文化研究センター教授、理学博士)により“日本の自然、文化、宗教への接し方 カンボジア人との共通性”について実施していただき、続いて、小浜裕久教授(静岡県立大学)により“市場経済化過程における日本の開発経験について”という題目でのレクチャーをしていただきました。最後は“カンボジア伝統社会、文化と開発への関わり”について5人の著名人(高橋文明在カンボジア日本国特命全権大使、Dr. Sorn Samnang、Dr. Ros Chantrabot、安田喜憲教授、小浜裕久教授)によるパネルディスカッションが行われました。
セミナー“カンボジア伝統文化の掘り起こし” 森本喜久男氏(2007年2月21日) 森本喜久男氏(クメール伝統織物研究所所長)により、カンボジア伝統文化の一つとして、クメール織物やシルクの歴史や、その関連産業の復旧や復興活動についての紹介がありました。 カンボジアでは内戦前には村々で綿を育成しており、生糸を製造するために蚕を飼っていました。織物に必要な材料(藍やラックカイガラムシ等、自然な先染めを行うための原料)が揃っている村であれば、村の中だけで織物を継続できる、完全なシステムが構築されていました。
セミナー“日本企業の現場に隠された成功の秘訣:「5S」と「改善」−日本の生産現場経営の基本−” 杉村光二氏(2007年2月22日)
カンボジア文化講座“アプサラダンス” 山中ひとみ氏 及び カンボジア文化紹介“アプサラダンス” The Royal Ballet Troupe(2007年2月22日) フェスティバルの期間中に、CJCCは山中ひとみ氏を招き、アプサラダンスについて講演をしていただきました。山中氏は王立芸術大学(RUFA)でカンボジアの伝統舞踊について勉強をされています。レクチャーは日本語で進められ、クメール語の通訳がつきました。 山中氏のアプサラダンス講座に続いてRUFAのRoyal Ballet Troupeによる本格ダンスショーが行われました。
“日本舞踏発表会” CJCC日本舞踊教室(2007年2月23日) 日本の伝統舞踊の起源は伝統的な古典芸能である歌舞伎にあると言われています。CJCCの日本舞踊教室に通った7名のカンボジア人女性に舞踊を披露していただきました。
“紙芝居” (2007年2月23日) 紙芝居は1950年代の日本で大変人気でしたが、現在の日本でも再び興味が持たれています。本フェスティバルではCJCC図書館の職員によって紙芝居劇場が実施され、日本語を学んでいる人たちに対して日本の民話や御伽話が話されました。
“折り紙展示・コンペティション” (2007年2月23日) CJCCはこれまで10回以上折り紙教室を開いてきており、沢山の方々がこれらの教室に参加してきました。本イベントはそのような人たちにとって自分の腕を試し、上達を実感する良い機会となりました。
競技に使われた題:
セミナー“日本における留学生事情” Mr. PUNYAWE CHANTRAKAJORN(2007年2月24日) CJCCは日本の留学生事情についての講演のため、PUNYAWE CHANTRAKAJORN氏(日本学生支援機構(JASSO)タイ事務所)を招きました。同氏には日本の大学での勉強経験やJASSOタイ事務所での仕事経験を通じて得た日本の奨学制度や学生の生活についての豊富な知識を語って頂きました。
カンボジア・日本武道演武会 (2007年2月24日)
大学対抗日本クイズ大会 (2007年2月24日) カンボジア人の学生達により日本や日本語に関する知識が争われました。8つのチーム(CJCC,RUPP,NUM,RULE等)から最も優秀な4名ずつの学生が選抜され、優勝を目指して競技が行われました。クイズ大会に優勝したのはRULE(法律経済大学)の学生で、賞品のCDプレーヤー及び日本食レストランの食事券を勝ち取りました。
日本文化紹介「和太鼓演奏、餅つき」 (2007年2月24日) “メコン太鼓”メンバーにより和太鼓が演奏されました。その後は来訪者の目の前で餅つきが実演されました。ついた餅は無料で配られ、来訪者はきな粉やあんこのお餅の味を楽しみました。
カンボジア日本伝統弦楽器コンサート(2007年2月24日) 24日のプログラムのラストはカンボジア及び日本の伝統楽器コンサートでした。日本の伝統楽器である琴を演奏したのは坪井紀子氏。また、数々のカンボジア伝統楽器は、王立芸術大学(RUFA)のYun Khean教授とその学生たちによって演奏されました。コンサートの最後には両国の伝統楽器による共演を実現することができました。
茶道デモンストレーション カンボジア工芸品との出会い(2007年2月25日) 日本文化の代表である茶道では、お茶の味だけでなくその容器の美しさまでも楽しみます。 このセレモニーでは、カンボジアの容器を用いたことで、カンボジアと日本の文化が融合されました。多くのカンボジア人が参加し、CJCCの茶道クラブのメンバーに注がれたお茶をカンボジアの容器で楽しみました。
カンボジア伝統婚礼衣装ショー(2007年2月25日) このショーではカンボジアの伝統婚礼衣装とその文化的な意味について、カンボジア語と英語で紹介しました。衣装はカンボジア人学生のボランティアモデルに着用されて公開されました。芸術的で美しいドレスが多くの観客を魅了しました。
日本語スピーチコンテスト(2007年2月25日) このコンテストは今年で10回目を迎え、日本語を勉強するカンボジア人にとっての最重要イベントです。全国72人の応募者の中から、14人が選ばれ、このコンテストでスピーチを発表しました。 本コンテストではチョン・ソター氏が見事優勝しました(スピーチの題:お金)。優勝商品として2週間の日本旅行券が送られました。
映画上映会 日本大使館の協力により、本フェスティバルでは3つの映画(みんなのいえ、鉄道員、ロボコン)が上映されました。学生を中心として、合計およそ300人の参加者が映画を楽しみました。
NGO団体等による活動報告及び展示販売コーナー カンボジアで活動する日本のNGOや日本企業による活動紹介が行われました。また、活動により作られたバッグ等の成果品が来訪者に対して販売されました。