ブータン国営企業の生産性向上に向けたカイゼン研修を実施

2025年12月15日〜19日

ブータンの国営企業生産性向上のため、カイゼン研修を実施しました

カンボジア日本人材開発センター(CJCC)では、JICAによるブータン国営企業改革および生産性向上に向けたカイゼン導入可能性調査の一環として、2025年12月15日から19日までの5日間、ブータンの政府関係者、国営企業、教育機関関係者あわせて9名を迎え、ブータン国営企業の生産性向上を目的としたカイゼン研修 「Management KAIZEN: Principles and Practices」 を実施しました。

今回で2回目となる本研修では、日本の経営哲学として国際的に高く評価されている「カイゼン」について、講義やワークショップを通じてその基本原則を学ぶとともに、実際にカイゼンを導入しているカンボジア企業2社を訪問しました。

1社目の企業訪問では、カンボジアの食品製造企業「Ly Ly Food Industry」を訪問し、製造現場における5S活動およびカイゼンの実践事例を視察しました。参加者は、生産現場で5Sがどのようなプロセスで導入・運用されているかを直接観察し、整理・整頓・清掃といった日常的な取り組みが、作業効率や安全性、生産性の向上にどのようにつながっているのかを理解しました。また、国営企業として政府と連携しながら、5Sやカイゼンを組織全体の業務改善に取り入れている点について学び、自国の国営企業への応用可能性について考察を深めました。

 

2社目の企業訪問では、カンボジアの大手飲料メーカー『N.V .C Corporation』を訪問し、カイゼンの導入と定着の取り組みを視察しました。現場では、5Sやカイゼンが日常業務の中に組み込まれ、従業員一人ひとりが改善活動に主体的に関わっている様子を確認しました。加えて、デジタル技術を活用したモニタリング体制により改善状況を継続的に把握している点や、トップマネジメントが評価や承認を通じて現場の人材を動機づけ、カイゼン文化を組織全体に定着させている点は、参加者にとって人材育成の観点から大きな学びとなりました。

これらの企業訪問を通じて、参加者は、カイゼンが単なる改善手法ではなく、人材育成と組織文化の形成を通じて初めて継続的な成果につながることを実感しました。最終日には、各参加者が自国での導入を見据えたアクションプランを発表し、学びを自らの組織でどのように実践していくかを具体的に描きました。

研修期間中、活発な意見交換やグループワークを通じて、参加者同士がブータン国内で改善を担う人材を育成し、カイゼンを継続的に根付かせていきたいという共通の認識を共有しました。第三国であるカンボジアにおいて、日本的経営手法がどのように現地化され、実際の企業活動に活かされているのかを体感できたことは、今後の国営企業改革に向けた大きな示唆となったようです。

CJCCでは、企業・団体様のニーズに応じたビジネスカスタマイズコースを提供しています。内容や期間、実施方法はご要望に応じて柔軟に設計し、CJCC職員ならびにカンボジア人・日本人専門家が講師を務めます。提供例としては、管理職向け基礎スキル、日本式マネジメントによる生産性向上、カイゼンのマインドセット、リーンマネジメント、販売スキル、ビジネスコミュニケーションの基礎などがあります。オンライン・対面いずれにも対応可能です。

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