2024年12月12日（木）、カンボジア日本人材開発センター（CJCC）は、京セラやKDDIの創業者として知られ、日本航空の再建を成し遂げた、稲盛和夫氏の著作『生き方』のクメール語翻訳出版を記念する式典を開催しました。

『生き方』は、稲盛氏が人生や仕事において大切にしてきた哲学や価値観が述べられているもので、ビジネスだけでなく、私たちの日々の生き方や人生観を振り返るきっかけを与えてくれる書籍です。ロサンジェルスドジャースの大谷翔平さんの愛読書の１つとしても知られています。

式典は、CJCC所長キム・リエン氏の開会挨拶で始まり、日本カンボジアビジネス投資協会（CJBI）会長メイ・カリアン氏の祝辞が続きました。植野篤志駐カンボジア日本国大使もご出席され、出版に携わった関係者への感謝を述べるとともに、本書がカンボジアの人々にとって指針となり、利他主義や調和を重視した社会の実現に寄与することを期待すると述べられました。

日本からは、特別講師として株式会社良知経営代表取締役社長兼フィロソフィ経営実践塾（旧盛和塾*）顧問の濵田総一郎氏を迎え、稲盛哲学を実践について貴重な体験談をオンラインでご講演いただきました。参加者にとって、稲盛哲学がいかに普遍的でありながらも実践的で、経営のみならず人生そのものを豊かにする力を持っているかを学ぶ機会になりました。

当日の式点会場では、200冊以上のクメール語版「生き方」が購入されるなど、多くのカンボジア人の皆様に関心を持っていただく機会となりました。これからも、一人でも多くのカンボジアの皆様に「生き方」手に取っていただけるよう、様々な機会を通じてクメール語版「生き方」を紹介していきます。

*盛和塾：1983年に京都の若い経営者の方々が稲盛氏から教えをいただくことを目的に始まった会。2019年末に閉塾。