カンボジア日本人材開発センター(CJCC)では、毎年、関西学院大学からインターンシップ生を受け入れています。今回は、2026年4月から2026年9月までCJCCでインターンシップを行った吉安春貴さんに、CJCCでの活動についてレポートしていただきました。

私は約5か月間、カンボジア日本人材開発センター(CJCC)の文化教育交流事業チームにて、インターン生として活動しました。CJCCを希望した理由は、大学で2年間、留学生と寮で生活する中で日本文化イベントに参加し、異なる文化を持つ人々と交流する楽しさを実感した経験があったからです。ゆえに日本文化の交流を行うCJCCで働くことで、多くの人に日本文化の魅力を届け、交流の機会を生み出せると考えました。
インターンでは、子どもの日や七夕フェスティバルの企画・運営をはじめ、チーム内のさまざまな業務をサポートしました。現地での生活は、毎日が新しい刺激にあふれる5か月間でした。カンボジアに来た当初は理解しきれなかった歴史や文化も、現地で暮らし、人々と関わる中で、実際の体験を通した理解へと変わっていきました。

アンコールワット×織田信長をモチーフにした兜
2026年の子供の日には写真撮影用の兜を作成しました。ダンボールを使って作ることで、実際に被ることができる、よりリアリティのある兜に仕上げました。デザインは、織田信長をモチーフにしています。織田信長は、新しいものを積極的に取り入れた人物として知られています。そこで、これからさらに発展していくカンボジアを支える子どもたちにも、信長のようにさまざまなものを積極的に取り入れながら成長してほしいという思いを込めました。

メンコゲームの様子
2026年7月に行われた七夕フェスティバルでは、都道府県メンコゲームを企画しました。
以前、寮に住む留学生たちに、日本に来て好きだったところを聞いたところ、「日本の雰囲気が好き」と答える学生が多くいました。そこで、カンボジアの人々にも日本の雰囲気を感じてもらい、日本に興味を持ってもらいたいと考え、5つの都道府県を紹介する文化イベントを企画しました。また、子供の日のイベントで体を動かすゲームが人気だったことから、今回は「メンコ」を取り入れました。単に都道府県を知ってもらうだけでなく、体を動かしながら日本文化を楽しんでもらえるイベントを目指しました。

4コマ巻物イベントの様子
また、七夕フェスティバルでは、「4コマ巻物イベント」も企画しました。私が漫画が好きだったことに加え、カンボジアの人々の間でもmanhwa(韓国漫画)が人気であることから、漫画をきっかけに日本の文化を楽しんでもらいたいと考え、このイベントを企画しました。イベントでは、4コマ漫画のセリフを参加者自身に考えて書いてもらいました。さらに、完成した4コマ漫画を参加者自身が作った巻物に貼ることで、イベントが終わった後も思い出として残せるようにしました。巻物を選んだ理由は、日本の漫画の起源の一つとされる「鳥獣人物戯画」が、巻物の形で描かれていることです。日本の漫画文化の始まりにもつながる巻物を使うことで、漫画を楽しみながら、日本の歴史にも触れてもらえるイベントにしました。

CJCC所長に手作り兜をプレゼント!
5か月間を通して、異なる文化や環境、言語の中で働く難しさを感じました。自分の考えをうまく伝えられなかったり、チームが期待していることを理解できなかったりする時期もありました。その中で、相手に伝わるように伝え方を工夫することや、自分の考えだけを押し通すのではなく、チームでより良いものを作ることの大切さを学びました。派遣前の私は、まず「自分が何をしたいのか」を考える人間でした。しかし、チームで働く中で、自分中心の考えだけではうまくいかないことを経験し、少しずつ「誰に、何をしたら喜んでもらえるのか」を考えるようになりました。これからも、周りの人に何をしたら喜んでもらえるかを考えながら行動できる人間に成長していきたいと思います。
Share to :